ながいずみわくキャリ

トピックス

2020年12月01日お知らせわくキャリセミナー2020 第4回を開催しました

2020年11月24日(火)、長泉わくキャリセミナー第4回をオンラインで開催しました。
参加者は長泉町内にお住まい、またはお勤めの女性8名でした。
今年度はコロナ禍でも安全に開催するため、オンラインツール「Zoom」を使って開催しています。
 
第4回目は
「仕事にするなら、長く、楽しく、やりがいを持って取り組みたい『未来を描くビジネスプランを作ってみよう』」
というテーマで広告企画制作・促進支援・デザインを手掛ける
有限会社サンディオス代表の津賀由布子さんにお話を伺いました。


 
津賀さんは、静岡県で有名な「のっぽパン」の開発から独立した広告企画デザイン会社を8年前にお父様から引き継がれ、
マーケティングを取り入れた「お客様を動かす広告づくり」に日々取り組まれています。
3~4年前から「村長になりたい」と公言し始め、多様な人たちがそれぞれの力を発揮しあえるコミュニティーづくりを
目指し、2020年に会社を移転、新しい「村」での事業展開を実現されています。
私生活では、6歳3っ子男児のママです。社長になったばかりの頃に1年半の育児休業を取得されました。
趣味は食べ歩きと旅行。
「寝食を忘れるぐらい没頭できる好きなことを自分の仕事に落とし込めることは、とても素晴らしいことです」
とおっしゃいます。
 
★最初にアイスブレイクタイム!
「おススメの健康法を教えてください」
寒くなってきた昨今、自分の健康を維持するためにやっていることを3~4人のグループでシェアしました。
皆さんの健康法はこちらです。

・コロナ太りをしたので、お通じについて考えるようになりました。効果があったのは、ぬか漬けとオイル、オールブランときのこ紅茶を入れた豆乳ヨーグルト、スムージー(小松菜・リンゴ・バナナ・きのこ紅茶)、Zoom体操(かかと落とし・ハンドクラップ)です。
・体重が増えているので、すきま時間にスクワットをしています。
・地元青森の黒ニンニク。元気になり、風邪をひかなくなる効果があるようです。
・アプリを使ったヨガ
・たたかうマヌカハニー(飴)で喉を潤しています。
 
★やりたいことをビジネスにするのに大切なこと、3つ



誰かの役に立つ、誰かを喜ばせるために仕事をする
仕事はサービスに対して対価をもらいます。
どんな人に何を喜んでもらえたら自分は幸せなのかを考えてみましょう。

人生の企画として捉える
自分はどういう人生にしたいのかを落とし込んだ事業内容を考えてください。
自分がどの状態だと幸せですか?

欲しい利益から考える
得た利益で自分や家族の暮らしを豊かにすることは、決して悪いことではありません。
利益がないと、事業を発展することができません
自分の利益を後回しにせず、長く続けていけると思える価格設定を最初の段階から考えておいたほうがいいです。
 
★津賀さんが情熱をかけられるもの
うまくいかない時、落ち込んでいても「でも私、これやっていると楽しいよね!」と思える「津賀さんの起動力」4つです。


 
人前で話すことが好き
緊張するものの、幼い頃から好きで、楽しみを感じるそう。

心地よい居場所を作るのが好き
会社の移転に大きく踏み出したきっかけ。

シンプルであること、食べ物、音楽
シンプルな雰囲気で、キッチンを備えた社屋を設計。今後の事業展開に活用していく予定。

頼まれる、頼られることが好き
利益の有無ではなく、経験値を上げさせてもらうと考え、引き受けているそう。
 
これらの思いを膨らませて、
様々な人が居心地よくそこに集い、それぞれの力を発揮できる場所を作れたら最高。
その様子をにこにこと見守る人生の終盤を迎えられたら幸せ

と「村づくり」に取り組まれ、構想を実現されました。

そして「人と地域の創造力を高めて、未来を幸せにする」ことをビジョンに掲げ、広告代理店業だけではなく広域な事業を展開されています。
皆さんも自分が情熱をかけられるものを考え、強みとして整理してみましょう。
 
★ビジネスプランをたてる
広めに考え始め、具体的なことをだんだん狭めて考えます。

❶自分の強み、内外の環境を分析する

❷誰に向けてどんなメリットのある仕事なのか考える(重要)

❸いつまでにどうなっていたいのか考える

❹具体的に

「どこで」「誰に」「いくらで」「どんなサービスを」どのように展開するのか決める
 
★事例紹介
〈SAZARE高橋さんの場合〉『化粧品をスッと取り出しスッとしまえるポーチ「SUSSU」』



4年前に起業した発明好きの主婦、高橋さんのストーリーです。

ポーチのファスナーをひらくと、どこに何が納まっているか一目瞭然。
化粧品を立ててしまうことができる、収納力と使い勝手の良さを兼ね備えた今までになかった化粧ポーチを発明します。

「こんなの作ってみました。」と、高橋さんがアウトラインを持って津賀さんの会社を訪れたのが4月の下旬でした。
その時点で、商品名、販売計画、縫製会社など、何も決まっていませんでした。
しかし、9月のギフトショー(百貨店バイヤーも集結する展示会)に出展することが決まっていたため、慌てて伴走しました。
 
そんな高橋さんに津賀さんが提案したのは、
「SWOT分析」「ロードマップ」「マーケティング4P」の3つへの取り組みでした。
 
SWOT分析とは
強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字から名付けられた経営戦略策定方法の一つ。
現状を4つのカテゴリーに分けて整理することで、モチベーションアップや問題解決につながります。

「強み(S)」
自分の置かれている優位な状況です。
これまでのキャリアやできることを書いて考えてみましょう。

「弱み(W)」
弱みを強みにするのは、とても時間がかかります。
同じようなことをやっている人たちと比べて、自分の劣っているところを考えてみましょう。

「機会(O)」
自分の力ではどうにもならないけど、巡ってきたラッキーなこと。
チャンスの風を掴みましょう。まわりの風を読みながら、状況を動かすのです。
そのために、情報収集は大切です。
コロナでも収益を上げている人がいます。
アンテナを高く張り、欲しいと思わせるビジネス戦略を読み取りましょう。
ヒントがいろいろあります。アンテナを鍛えて磨いてください。


「脅威(T)」
コロナなど、自分の力ではどうにもならないこと。逆風になりそうなこと。
 
〈高橋さんのSWOT分析〉

【強み (S)】裁縫が得意であったこと。発明に関心が高く、アクティブな性格であったこと。
【弱み (W)】伴走者がおらず一人でやっていたこと。資金や人脈がなかったこと。
【機会 (O)】化粧ポーチ分野でのブランドが確立されていないこと。女性活躍推進の追い風。起業支援の機運。
【脅威 (T)】地方から始めること。国内の縫製業が衰退していること。
 
このSWOT分析を踏まえ、ゴールまでのロードマップを作りました。
 
〈高橋さんのロードマップ〉

●最終的にどうありたいか?
今想像できる事業成功のイメージ・夢は「年3,000個販売。キャンピングカーで全国を旅する」

●そのためにどうしたらいいか?
最初の計画は「商品開発・販売」と設定しました。
展示会への出店やプレスリリースの配信、テストマーケティングのほか、商品・販路設計、生産・流通開拓、ホームページとパンフレット制作がやるべきこととして見えてきました。
年3,000個販売しつつ、国内を旅するには、ネット販売も必要不可欠となります。

次に目指すのは「月に30個販売。取扱店10店」です。
そのためにキャンペーン計画やバイヤーへの営業、ウェブ広告の出稿を計画しました。

そして現在、
夢は叶い、キャンピングカーで国内を旅しつつ、年3,000個以上販売しています。
 
マーケティング4Pとは
Product(製品・サービス)、Price(価格)、Promotion(販促)、Place(販路)の4つからなる、ターゲットに働きかける具体的な方法を考えるためのツールです。
 
〈高橋さんのマーケティング4P〉
Target(誰に)をいつもベースに考えましょう。
高橋さんは「30~50代の忙しい女性で、限られた時間を有意義に使っていきたい人」「機能性に惹かれる人」と設定しました。

●Product(製品・サービス)
「スッと取り出し仕舞えるタテ収納の化粧ポーチ」
お客様にとってのメリットをキャッチフレーズします。
そこから化粧ポーチのネーミングを「SUSSU」としました。

●Price(価格)
3,500円(税込み3,850円)
3,000円はプレゼントのボーダーラインです。お土産・ギフト金額と言われています。
5,000円だと少しハードルが高い価格です。これをベースに原価とのバランスで決定しました。

●Promotion(販促)
知らせる認知が広ければ広いほど購入してもらえます。
Facebook・インスタ・プレスリリース(ニュース)などで認知を広げることに力を入れます。
「発明好きな一人の主婦が、大型な起業をした」ということでニュースにも取り上げてもらえました。
また、クラウドファンディングにも力を入れて成功し、資本を得ながら目標を新たに設定していました。

●Place(販路)
自社のネット販売、雑貨店などでの委託販売、委託のネット販売など。
販路はターゲットと照らし合わせて考えます。
自分の考えるターゲットが来ていればチャンスはありますが、いないと思うなら拡大する必要はありません。
 
この中から2つのワークを、受講生の皆さんにも時間をかけて取り組んでいただきました。
 


以上をまとめると、ビジネスプランの第2段階が見えてきます。
 
❶自分と、自分を取り巻く環境を知って

❷ターゲットとコンセプトを整合させて

❸時間軸で未来に目標を立てて

❹事業の骨組みと利益の出るしくみを企画する


そして、常に心に抱いておくべきなのは、
何のために事業を起こすのか、誰のためにどんな役に立つのかということ。
 
「想いがあって、誰かの役に立ってこそ、自分の仕事を好きになる、長く続けたいと思えるんです。」と津賀さん。
 
★次回は、個々にまとめたものをもとに、ビジネスプランを発表していただきます。



1.今想像できる事業成功のイメージ・夢
誰に、どんなことで喜ばれていて、その結果自分はどんな価値観でどんな暮らしをしていますか?

2.なぜその夢を描くのか
自分の強みやとりまく環境、これまでの実績、未来予想、そして情熱の源

3.そのために、明日から○○していきます  

自分が喜ぶ瞬間を意図的に作って想像してください。
自分がやりたいことをある程度整理して、それをもってしてこれらの問いに答えていただきたいと思います。

ロードマップの軌道修正は可能です。私も毎年書き直しをしています。
コロナ禍のような時は、書いて整理しておくことが特に重要となります。

次回、皆さんの発表からアドバイスさせていただき、第一歩が踏み出せるお手伝いができたらいいと思います。
頑張ってください!」
という力強い言葉をいただき、締めくくりました。
 
★受講生の方からの感想をご紹介します。

具体的に書き出すことができて、考えられました。他の方の話も聞けて良かったです。
やる気が倍層しました。
・自分の未来や事業をしっかり考える時間になりました。
・時間は短かったですが、ある程度自分のビジネスモデルを整理するきっかけはできたと思います。
頭の中だけで考えるよりすっきりしたと思います。グループワークもよかったです。
・自分の強みがわかっていなかったので、見つめなおすことができてよかったです。
3つの表を書くことで、時間や軸の明確なビジョンがわかってモヤモヤしたものがはっきりするのではないかと思いました。
・起業をすでにしていらっしゃる女性のお話はとてもイメージしやすく、等身大のアドバイスが頂けてとてもありがたいです。